竜ヶ森は秋田県北部の大館市と北秋田市に位置する山です.ここに分布する竜ヶ森花崗岩類の年代測定を行いました.この時期は日本海が拡大した時期にあたり,当時の火成活動が日本海側だけでなく東北日本の脊梁山地まで広がっていたことがわかりました.
福山繭子・小笠原正継 (2024) 秋田県北部,竜ヶ森花崗岩類のジルコンU-Pb年代. 地質学雑誌, 130 (1), 457-467.
https://doi.org/10.5575/geosoc.2024.0029
GEOCON2024(フィリピン)で研究発表とUPLB訪問
2024年12月4日-12月5日とGEOCON2024(フィリピン, マニラ)で研究発表を行いました.GEOCONはイベント盛り沢山で賑やかな雰囲気.機会があればまた参加したいです.12月6日-12月7日はUPLB(フィリピン大学ロスバニョス校)を訪問.短い期間ながら初めてのフィリピンは充実して楽しかったです.
高圧変成作用における流体中のHFSE挙動についての論文が出版されました
モンゴル西部・Zavkhan帯のKhunguiエクロジャイトを研究対象としています。本ラボでHFSEを含む微量元素の分析を行いました。
Manzshir Bayarbold, Atsushi Okamoto, Masaoki Uno, Otgonbayar Dandar, Mayuko Fukuyama, Geri Agroli, Noriyoshi Tsuchiya. (2024) Tracking HFSE associated with high salinity fluid during HP metamorphism in the Zavkhan Terrane, Western Mongolia. Lithos, 490-491, 107853.
https://doi.org/10.1016/j.lithos.2024.107853
PC-CTを使った新しいX線分析法の論文が出版されました
フォトンカウンティングCTとマルチピクセルフォトンカウンタ(MPPC)を組み合わせると鉱物の化学組成に関する情報が取得できそう(鉱物も判定できるかも)という論文です。(受理からオンラインで出版されるまで半年以上かかるのはAmerican Mineralogistらしいという印象)
Ayumi Ishiguro, Makoto Arimoto, Daichi Sato, Takahiro Tomoda, Keita Itano, Akihiro Tamura, Hironori Sugiyama, Takeshi Kawae, Mayuko Fukuyama, Jun Kataoka, Shinsuke Terazawa, Satoshi Shiota, Tomoaki Morishita. (2024) First application of scintillator-based photon-counting computed tomography to rock samples: Preliminary results and prospects. American Mineralogist, 109, 1591-1597. https://doi.org/10.2138/am-2023-9099
令和6年度秋田大学大学院生研究交流発表会で研究発表
2024年10月16日、令和6年度秋田大学大学院生研究交流発表会でPhrairojさん、Alejoさん、Matbaさんが研究発表を行いました。Matbaさんが学生選抜優秀賞を受賞しました。
Hf同位体測定を行ったバーバートン緑色岩体の論文が出版されました
秋田大学でHf同位体分析を立ち上げて初めてのHf同位体分析に関する共同研究でした。
Shiho Miyake, Kazumasa Aoki, Tsuyoshi Komiya, Shogo Aoki, Mayuko Fukuyama, Masatsugu Ogasawara. (2024) Geochemical signatures of igneous zircon and apatite: generation of Archean TTGs in the Barberton Granitoid-Greenstone Terrain, South Africa. Island Arc, e12536.
https://doi.org/10.1111/iar.12536
日本地質学会、日本地球化学会での研究発表
2024年9月8日−9月10日は日本地質学会(琉球列島の火成活動の話)、9月18日-9月20日は日本地球化学会の年会(ジルコンの新しい白亜紀標準物質、CA-ID-TIMSで値を決めた話)に参加しました。その間は、東工大の皆さんとフィールドをご一緒させてもらいました。慌ただしくも楽しい9月でした。
ザクロ石の年代測定を行なったスカルンに関する論文が出版されました
ザクロ石の年代測定に必要な標準物質作成から始まった国際共同研究の2つめの論文です。
Namık Aysal, Nurullah Hanilçi, Sinan Öngen, Cem Kasapçı, Fatma Şişman Tükel, Marcel Guillong, Mayuko Fukuyama, Nicole Leonard, Elif Varol. (2024) In-situ LA-ICP-MS U-Pb dating and geochemistry of garnet skarn occurrences related to South Yenice plutons, NW Türkiye. Geochemistry, 126169.
https://doi.org/10.1016/j.chemer.2024.126169
フィリピン・マイニット湖(Lake Mainit)の湖底堆積物汚染に関する論文が出版されました
Francis Alizha R. Laudiño, Rhenzlyn Joy M. Agtong, Joycelyn C. Jumawan, Mayuko Fukuyama, Marlon V. Elvira. Assessment of contamination and potential ecological risks of heavy metals in the Bottom Sediments of Lake Mainit, Philippines. Journal of Hazardous Materials Advances. 15, 100443
https://doi.org/10.1016/j.hazadv.2024.100443
資源地質学会で研究発表
Phrairojさんが資源地質学会でポスター発表を行いました。(福山は口頭発表でした)(2024年6月28日)