この春、修士3名、学部4年2名が卒業しました。修士2名は4月から博士課程に進学します。

この春、修士3名、学部4年2名が卒業しました。修士2名は4月から博士課程に進学します。
Geostandards and Geoanalytical Research (Wiley)に掲載された論文が、2023年に出版された論文のうち最も引用された論文となりました。
Aysal et al. (2023) A new natural secondary reference material for garnet U-Pb dating by TIMS and LA-ICP-MS. Geostandards and Geoanalytical Research, 47, 297-310.
花崗岩中のジルコンの多相固体包有物を均質化なメルトにし、花崗岩マグマのメルトのH2O活動度、圧力・温度条件を調べた研究です(対象は中新世花崗岩の甲斐駒ヶ岳と愛媛・御内深成岩体).U-Pb年代測定も行っています.多相固体包有物を均質化するのは大変ですが、メルトの情報を知るには良い手法です.
Yuka Taniwaki, Toko Fukui, Satoshi Saito, Mayuko Fukuyama (2025) Hygrothermobarometry for granites using melt inclusions in zircon. Lithos, Vol. 504-505, 108029.
https://doi.org/10.1016/j.lithos.2025.108029
竜ヶ森は秋田県北部の大館市と北秋田市に位置する山です.ここに分布する竜ヶ森花崗岩類の年代測定を行いました.この時期は日本海が拡大した時期にあたり,当時の火成活動が日本海側だけでなく東北日本の脊梁山地まで広がっていたことがわかりました.
福山繭子・小笠原正継 (2024) 秋田県北部,竜ヶ森花崗岩類のジルコンU-Pb年代. 地質学雑誌, 130 (1), 457-467.
https://doi.org/10.5575/geosoc.2024.0029
2024年12月4日-12月5日とGEOCON2024(フィリピン, マニラ)で研究発表を行いました.GEOCONはイベント盛り沢山で賑やかな雰囲気.機会があればまた参加したいです.12月6日-12月7日はUPLB(フィリピン大学ロスバニョス校)を訪問.短い期間ながら初めてのフィリピンは充実して楽しかったです.
モンゴル西部・Zavkhan帯のKhunguiエクロジャイトを研究対象としています。本ラボでHFSEを含む微量元素の分析を行いました。
Manzshir Bayarbold, Atsushi Okamoto, Masaoki Uno, Otgonbayar Dandar, Mayuko Fukuyama, Geri Agroli, Noriyoshi Tsuchiya. (2024) Tracking HFSE associated with high salinity fluid during HP metamorphism in the Zavkhan Terrane, Western Mongolia. Lithos, 490-491, 107853.
https://doi.org/10.1016/j.lithos.2024.107853
フォトンカウンティングCTとマルチピクセルフォトンカウンタ(MPPC)を組み合わせると鉱物の化学組成に関する情報が取得できそう(鉱物も判定できるかも)という論文です。(受理からオンラインで出版されるまで半年以上かかるのはAmerican Mineralogistらしいという印象)
Ayumi Ishiguro, Makoto Arimoto, Daichi Sato, Takahiro Tomoda, Keita Itano, Akihiro Tamura, Hironori Sugiyama, Takeshi Kawae, Mayuko Fukuyama, Jun Kataoka, Shinsuke Terazawa, Satoshi Shiota, Tomoaki Morishita. (2024) First application of scintillator-based photon-counting computed tomography to rock samples: Preliminary results and prospects. American Mineralogist, 109, 1591-1597. https://doi.org/10.2138/am-2023-9099
2024年10月16日、令和6年度秋田大学大学院生研究交流発表会でPhrairojさん、Alejoさん、Matbaさんが研究発表を行いました。Matbaさんが学生選抜優秀賞を受賞しました。
秋田大学でHf同位体分析を立ち上げて初めてのHf同位体分析に関する共同研究でした。
Shiho Miyake, Kazumasa Aoki, Tsuyoshi Komiya, Shogo Aoki, Mayuko Fukuyama, Masatsugu Ogasawara. (2024) Geochemical signatures of igneous zircon and apatite: generation of Archean TTGs in the Barberton Granitoid-Greenstone Terrain, South Africa. Island Arc, e12536.
https://doi.org/10.1111/iar.12536
2024年9月8日−9月10日は日本地質学会(琉球列島の火成活動の話)、9月18日-9月20日は日本地球化学会の年会(ジルコンの新しい白亜紀標準物質、CA-ID-TIMSで値を決めた話)に参加しました。その間は、東工大の皆さんとフィールドをご一緒させてもらいました。慌ただしくも楽しい9月でした。